疲れた時には甘いものを。グラブジャムン
災害時には食料不足でエネルギーの確保も問題になる。
食事は栄養だけでなく、メンタルを支えるうえでも重要で、「甘味」等「お菓子」をメインにした非常食も多い。
今回は非常食ではないが、保存も効きそうで、甘味に関しては他の追随を許さない「缶詰」を書く。
世界一甘いお菓子
それがインドのお菓子「グラブジャムン」である。
近頃、何かと話題になる「インド」発祥の「世界一甘いお菓子」として知られている。
「コア」というインドで作られる、牛乳を濃縮させたものに小麦粉を混ぜ、ボール状に丸め、インドのバター、「ギー」で揚げ、その後に激甘のシロップに漬けて出来上がりというお菓子である。
ドーナツの様な生地に、カルダモンを加えひたすらに甘く味付けしたもので、甘みが強烈なあまり一個だけで、それ以上食べられなくなるというほどの異常な甘みを持つ。
食べた人もいるが、二個目はなかなかクチにする気が起きないらしい。
カロリーは100gあたり250カロリーにもなる。味を見ても超ヘビー級になる。
災害時は最低限の食事もできず、エネルギーになる「糖質」も摂取できないことになりかねない。
この缶詰一つで、一㎏なので単純なカロリー量なら茶碗10杯分の米、2500キロカロリーも摂取できる計算になり、シンプルな補給だけが目的なら、これだけで賄いきれる。
調理過程で生地は加熱されており、大量の砂糖による糖分と、缶詰ゆえに保存性も期待でき、確かに甘すぎるが緊急時には強い味方となってくれる可能性が高い。
糖分は疲労の回復と精神の安定にも効果があると実験結果も出ている。
インドは高温の国で、元は腐敗防止のためかそれによる食物の腐敗を防ぐためのお菓子だったと考えられる。
スパイス類も元は食物の腐敗を防ぐもので、砂糖漬けも保存食にする目的の方が強いのである。
保存を聞かせるために、ここまで甘くする必要があったのだろう。
一回生地を揚げるという行為も、生だと腐敗が心配ゆえの対策としての一面が強い気がする。
甘さは前者以上?
グラブジャムンとよく似たお菓子があり、こちらは前者と違い、生地が生のままという違いがある。
一部ではグラブジャムンを上回る甘さがあると言われるのが「ラスグッラ」である。
牛乳に巣を加えて分離させた、乳脂肪分に砂糖を加えて作った、クラブジャムンの生バージョンとでもいうべきお菓子で、
小麦粉を使っておらず、脂肪分主体で作っている。
作り方自体はより簡単だが、丸めた脂肪分の塊をシロップに漬けこむと、浸透力がクラブジャムンを上回り、それ以上にシロップを吸い込み、より甘くなるという。
所謂カッテージチーズをお菓子にしたもので、生地に吸収されているシロップの量が取りざたされる程、大量のシロップを吸い込むとのこと。
どっちのお菓子を食べるにしろ、強烈な甘さを堪能できるのは間違いない。
甘党の人でさえ、食べるのはきついとされるほどの甘さを堪能したかったり、カロリーの補給にいいとされます。
強烈すぎる甘さは災害でも機能することでしょう。