くろがね堅パン!堅すぎる堅パン、保存食、ダイエット、歯がためもできる!
非常時に保存がきく商品としては、「乾パン」が昔は話題で今もあるが、日本一硬い「堅パン」があり、恐ろしい堅さと優しい味わいが好評な商品がある。
堅いものを食べたい人や、子供の顎の発育を考える人、保存食を探してる方に、その「堅さ」だけで有名になったものを書いていく。
日本でも最も硬過ぎる、堅パン
それが「くろがね堅パン」。
北九州の「官営八幡製鉄所(現在の日本製鉄株式会社八幡製鉄所)」で、制作された「最も硬い食べ物」と評判のお菓子の一種である。
食べた人は一概に「歯が折れるかと思った」という共通の感想を残している。
実際、食べるときはお気を付けくださいと、注意書きまでしてある。
5枚入りの製品で(価格238円/税込み)と、かなりの低価格。コスパもかなり硬いのか。
大正時代に、製鉄所で働く従業員たちへの栄養補給を目的に製作され、当時の過酷な工場内でも保存が効き、うまくカロリー捕球ができる食べ物を作れないかと考え、この堅パンが生まれた。
保存を効かせるため、水分量0.28g以下という極力水分を取り除いたために、恐るべき硬さを生み出すことに成功し、賞味期限は一年だが保存条件を満たせば10年以上の保存が可能という。
日本でも戊辰戦争で、糧食として用いられたとのことです。
製品の種類も豊富で、食べやすく細身にした「スティックタイプ」。
これには「プレーン」「イチゴ」「ほうれん草」「ココア」と4つのフレーバーがあり、小さなお子さんへの口に入りやすいように開発したもので、歯がために向いているとのこと。
ビタミン類、鉄分が方に含まれ香ばしさが強い、胚芽入りの「胚芽入堅パン」。
特製のスチール缶に入れ密封し、耐水性を高めることで、5年間の長期保存を可能にした「保存用くろがね堅パン」がある。
スチール缶は丈夫で、災害時での水くみバケツや、腰かけとして座ることも可能。
「堅さ」のみで九州一の製品に昇り詰める
言うまでもないが、恐ろしく硬く、顎や歯の弱い人が食べるには向かず、お年寄りにはキツイ保存食になるが、上白糖を使用しているので、甘みが強く噛めば噛むほど深い味わいを感じると、一様に評判で、かみ砕くのが大変なだけで味自体は高評価である。
フォークを指しても割れず、棒で叩いてようやくというほどの硬度を誇り、噛み割った時は「音が響く」らしい。
もちろんそのまま食べてもいいが、牛乳やお茶などに漬けて、水分を含ませて食べれば堅さも和らぎ、美味しくいただける。
パン一枚112カロリーで、噛み応えが刺激となり、満腹中枢の反応を引き出し満足感を強く出すこともできる。
小腹を満たし、ダイエット中の気晴らしにも使えると評判でもある。
子供の顎の発達に適しているというが、かなり硬いので食べさせるには多少の注意が必要かも。
暇つぶしに口に含んで、雨やガム代わりにし、気晴らしに使用も可能。
2015年を境に、ほぼ一年ごとに全国区のテレビ番組で紹介され、幾多の雑誌、新聞でも取り扱われ、マンガにまで登場。
2015年の3月に開催されたアジア最大級の食の展示会「FOODEX JAPAN 2015」にて実施された、「ご当地フードグランプリ」で、「ビジュアル審査賞」と「銀賞」を受賞した。
受賞した製品は「スチール缶入保存用くろがね堅パン」。
2017年にも北九州市食品衛生協会より、有料施設表彰・市長賞を受賞した。
正にその「堅さ」と味で上り詰めた製品と言えるほどの、堅パンなのである。
話題性が高いので、興味を持ったらどうぞ、しかし食べる際は歯が折れないように注意してさい。
美味しいのは確実なので、損はしないでしょうが。