鬼滅の刃とコロナと言う鬼の関連性。最近の漫画が示す未来!
今、コロナで世界は大混乱に陥っている。経済はひどく打撃を受け、皆が未来に不安を募らせ、気をもんでいる。
そしてコロナに晒されながら、アニメ「鬼滅の刃・無限列車編」の快進撃が止まらない。
異常な昨今に、異常な人気で収益100億円突破を、10日で成し遂げたのは異常でしかない。
実はコロナを始め、「疫病」と鬼滅の刃に登場する「鬼」には、妙な共通点があると気づいた。
それに気づいて、この記事を書いた。
平安の時代の鬼病(きびょう)騒ぎ
実は伝承を紐解いていくと、「鬼」が「病」というものに深く関わっていることが分かる。
平安時代に京の都を荒らしまわったとされる、鬼の棟梁「酒呑童子」の逸話がある。
これは「日本三大悪妖怪」と呼ばれ、京都付近の山にて、人をさらい酒を煽っては人肉を食らっていたされる。
そして、この鬼の大将の正体が「疫病」だったというのだ。
平安時代は飢饉や内乱が起こる、荒れた時代だったが「一条天皇」の在位中に、疱瘡が大流行したと記録が残る。
疱瘡とはすなわち「天然痘」の事である。
発症すると、全身に膿の腫物ができ、致死率は約20%にも及んだ病だった。
初めて人類が根絶したことで有名な病だが、これが当時の京都でも大流行。
感染率も高く、医療などままならなかった当時の状況では天然痘を出し抜くすべは見つからなかった。
都でありながら、路頭には死体が重なり、凄惨な様相を呈したという。
そしてこれが酒呑童子の正体とされる。
「鬼」とは、すなわち「疫病」
酒呑童子は絵巻では赤鬼として描かれるが、これが天然痘を具現化したもので、及ぼした被害も、死体が都に溢れている様子を写したからだとされる。
他にも山賊により、夜な夜な人が襲われただとか、近海を航行していた異国の船が難破し、運良く流れ着いた、姿かたちの違う外国人を人々が恐れたからだともされている。
ここで語られる「鬼」の正体というのは「人々の恐怖、去ってほしい存在」というものを指し、それが人が良く知る鬼になったとされる。
そして節分こそ、「鬼」は「病」であるという説の裏付けと言えよう。
豆まきの元とされる宮中行事には「追儺(ついな)」というものがある。
疫病を引き起こす鬼を、日本の外に追い出すという儀式の一つだった。
8世紀ごろに発生した儀式だが、それ以前は日本が統一国家づくりをなしえたばかりの頃だった。
交通網や移動手段が発展し、当時の朝鮮や中国との交易が進んだという。
だが、各地での行き来がしやすいことが、逆に疫病を広めることに繋がった。
この時代には「天平の疫病大流行」という天然痘の大流行が起こり、当時の政権は壊滅状態になった。
原因は当時、中国に行っていた使節団が、病気を持ち帰ってしまったからとされる。
日本は古来より外国との交流の結果、疫病が持ち込まれ多くの被害が出た。
日本と外国を分けて、外国は疫病が来る場所ととらえていたという。
豆まきの「鬼は外」の意味も「感染症は外国に出ていけ」という意味だったのだ。
そしてそれは酒呑童子が描かれた時期とも、若干の一致が見られた。
つまり「鬼」とは「疫病」を表して生まれた可能性が極めて高いのだ。
鬼滅は現実とシンクロしている?
個々からは私見と推測を交え、自身の考えをつづっていく。
ほぼ独断的な考えなので、興味がったらどうぞお読みください。
書いた通り、鬼と疫病にはかなりの関連性があった。
実は最近のアニメや漫画にはコロナの苦難と、それに負けない希望を表す要素がシンクロしているかの如く登場する。
いま、コロナは世界で被害を与えているが、ワクチンの開発も急ピッチで進んでいる。
そして今年度中に、ワクチンの申請が通るめどが立ち始めたと耳に入った。
早ければ来年の前半にはワクチンが使えて、流行が収束するという考えも広まりだしている。
つまり、年が変わればコロナは終わるといった考えだ。
これが鬼滅の設定で当てはまる要素がある。
作中の鬼は「日光」が最大の弱点で浴びれば消滅してしまう。
それゆえ、夜間にしか戦えない特徴がある。
鬼は日光によって倒れる、激闘が終わる。
つまり日本も来年になればワクチンによって「コロナ」という鬼から助かる、そしてつらく暗い「夜」が明けるといった考えが、自分の中で感じられた。
「夜」とは現象だけでなく、困難の時代、苦難の時を表す意味でも使われる。
これが鬼滅の鬼との戦いに、意図せずしてか繋がると勝手に感じていた。
逆に夜明けは苦しみの終り、新たな希望の始まりといった意味合いでも使われる。
つまり鬼滅の刃とコロナのシンクロとは、「鬼(疫病)が倒れた時、世界は再び平和となり、苦しかった夜は終わる。再び優しく穏やかな夜明けが始まり、人々は救われる」という考えだ。
夜は終わり、必ず夜明けは来る
ちなみに鬼滅の刃だけでなく、他にも前述の考えに呼応したかのような展開や設定を辿っているものが結構ある。
ジャンプの看板作品「ONE PIECE」は現在、「ワノ国」という江戸時代の日本をベースとした島で、四皇の一人「カイドウ」ら百獣海賊団と対峙している。
劇中の描写を見ると、夜明け、鬼のような敵、疫病を操る敵幹部、太陽、といった単語が登場し、最近では鬼滅の刃を連想させる要素が見られたという。
これはオマージュかパクリかで議論になった。
つまり有名作品が、現実にシンクロしたかのような設定、展開をたどっているのだ。
最後には敵は倒れ、救いが来る、といった展開がくると思われ、自分はこれらを意図しない未来の予想図なのかとも思っている。
来年にはコロナは終わるか、沈静化するとの考えだ。
ひょっとしたら、本当に来年コロナが終わり、日常が戻るかもしれない。
鬼滅の刃がここまでヒットしたのも、コロナに対し「負けない」といった気持ちを煉獄さんから教わりたい人が多いからかもしれない。勝手な考え方だが。
あと少しですべてが終わるのなら、もう少しだけ辛抱すれば、疫病も終わるかもしれませんね。