ラクラク39バール!災害緊急救助用脱出バール!
地震の際の懸念では家屋の倒壊、ゆがみによる閉じ込め、がれきなどの破壊物による圧死・窒息死の危険性も考慮に入れておいた方がいい。
そこでがれきの除去、救助に効果を発揮するバールを紹介していく。
軽い災害特化型バール
商品名は「ラクラク39バール」。
「タニコー」が2014年に発売し始めた、女性や高齢者でも扱いやすい「軽さ」を追求した、緊急救助用のバールである。
主に病院、防災倉庫、銀行、ホテルなどの公共機関での災害に、非常に向いた製品であり、一般的なバール以上に災害に対応できるのが、最大の強みである。
自動車のフレームに使われる「抗張力鋼管」を使用し、パイプ状に仕上げ、重量2kgという、2Lペットボトル並みの驚異の軽量化の実現に成功。
平均的なバールの重量2.2㎏以下で、200gも軽量化できた。
阪神淡路大震災を元に開発され、同災害では津波ではなく、家屋の倒壊による圧死が死者の大半を占めていたという。
現在もそれと同等の地震が起きれば、たとえ海から遠い内陸でも死の危険を考えなければならないのが現状である。
バールは災害時に冒頭の状況が起こった際に、人命救助に役立つ一種のレスキューツールでもある。
災害時に役立つと、バールを買い求める客が急増しだしているという。
軽量化、ハイパワー実現
しかし、工具店で売られている一般的なバールは、重さがあり細身の物のため、男性はともかく女性や高齢者では扱いづらいという大きな欠点があった。
このバールはそれらの問題点を解消し、「もっと楽に使えるバール」の開発に成功したものである。
女子社員からの意見を取り入れ、持ち手が低い位置では力が入らないという意見から、検討し、先端部に大きな「曲げ」をつくることでテコの原理を効率よく利用することに焦点を当て、最大で800㎏の重量の持ち上げ力を発揮できる。
実際、実験で女性一人で軽自動車を本製品で持ち上げることに成功した。
自動車のガラスを割り、乗車している人を助け出せもする。
先端部が通常よりも広く作られているので、対象物を持ち上げてもかなり安定し、作業時・緊急時の危険性の低下に繋げられている。
しかし表面が少々ツルツルしているので、人によっては持ちづらさを感じるもしれない。
一応持ち手部分には滑りにくい「ローレット加工」を施している。
前述の大震災ではバールがあった場合、もっと死者数は減らせたと今でも言われている。
販売台数は5000本を突破しており、普通のバール以上に信頼を置かれ、アメーバブログでもママさん方へのおすすめバールとして紹介された。
より扱いやすい小型のショートサイズも販売されている。
利便性も高い
カラーリングは5種類あり、ピンクやイエローなどで家庭やオフィスでも違和感がなく保管でき、雰囲気に影響が出にくい。
しかし、災害救助に特化してるので、尾われタイプのバールとは違い、くぎ抜きは付いておらず、日曜大工のくぎ抜きというシチュエーションでは利用できない。
だがそれを省けば日常でも重いものを軽々と扱える、利便性の高い代物なのは間違いない。
ロングタイプは結構な大きさなので、女性ではショートタイプがよいとされます。
地震に不安を抱えていた場合、作業用でも使いたいのなら少々お高いですが、これが活躍してくれるはずです。
これ1本で日常での重作業や、災害時の生存確率が上がり、助かるかもしれない。
「災害」を何よりも想定していますから。