25年間もの超長期保存が可能という、非常食のトップ
外に出ることすら憚られるようになり、外食などもってのほかにすらなってきた現代日本。
こんな状況では美味な食事もままならず、栄養も心もとない食事が続くことだろう。
だが巣ごもり中でもましな食事ができ、栄養も申し分ない「備蓄食の王様」があったので書いていく。
保存食の頂点
その名も「サバイバルフーズ」。 なんと「25年間」もの超長期保存が可能という、保存食のトップといえる代物である。
家庭での非常食、日本全国1000以上の企業、自治体、団体が備蓄品として選ぶほどの信頼性がある品物で、日本だけでなくNASAの宇宙食としても活躍し、アメリカの国防省、日本の政府機関の備蓄食料にも選ばれているなど、国際機関や主要機関すら購入している。
その保存性は「日本最高」と評価される非常食である もちろん軍隊でもレーションとして採用されている。 ラインナップは「シチュー」、「雑炊」、「クラッカー」と食卓に並べても劣らない食を提供できる。
大半の非常食は炭水化物が多く、これは野菜が多めで栄養の偏りという問題点を解決した非常食でもある。
「水」があってもなくても食べられる
保存期間が前述通り、「25年間」という超長期保存が可能で、これは一度調理した料理をマイナス30度の低温下で凍らせ、水分を取り除くフリーズドライ製法で水分の98%を除去し、脱酸素剤により缶内部の酸素も除去するという、徹底的な腐敗防止策を講じているからである。
開封時に少し手間がいるが、缶は長期間にわたり劣化による密封性の低下を防ぐためにプルトップ缶を採用している。
フリーズドライ製法でお湯を注げばそのまま口にできる手軽さと、美味しさもレストランで食べる料理となんら遜色がなく、非常時に身体だけでなく心の健康にも美味しさの効果を期待できる。
保存食の頂点ともされ、お湯を使わずとも「水」さえあれば戻して食べられるため、最低限の水分が確保できるだけで食べられ、例え水がなくともそのまま食べることも可能であり、むしろここまでの性能でようやく緊急・非常時に活用できるほどの事態が、世間では懸念され出しているという解釈にもなる。
割高に見えて意外と低コスト
備蓄食料は最低でも1週間分は確保しておきたく、それを踏まえるとコスパ的な強みがある。
一般的な非常食は平均5年ほどで買い替えが必要だが、サバイバルフーズは保存期間25年と考え得ると、「クラッカー」なら大缶で小売価格4000円(1食400円ほど)というわけで、5年ごとの買い替えにかかる費用とすると、標準的な小売価格が300円としても5回買い替えて10食とすると15000円となるのでサバイバルフーズの3倍以上の費用がかさむという計算になる。
割高に感じるだろうが、一回買って保管しておけば費用が浮き、それを他の防災用品にあてがうこともできる。
つまり人が考える以上に、非常時はピンチにさらされるというわけで、それだけの代物がいるということになる。 備えさえあれば、道路遮断などのライフライン切断時でも対応は可能であろうし、文字通り「耐える」にはここまでのものが活躍してくれるのだ。
食べられないのは思うよりもつらいことで、そんな場面での救済も視野にサバイバルフーズは作られ、今も全国で開封される時を待っていることだろう。